要之助は事情が理解できる年頃では
ないから、ローサを捨てたと
強烈に俺を非難した。


俺になついていた
ヨウが俺を憎んでるのがつらかった。



祖父がアルツハイマーと診断された。


俺は祖父の守ってきたものを
守りたいと思った。

楓さまはチョーわがままで
横柄でそして少し
さびしそうな女の子だった。


正直、祖父が甘やかせてしまった
と後悔していたが
それはきっと
楓がさびしい子だったからだと
すぐわかった。


でもさびしさを募らせていくのは
孤独感のせいだから。
うざがられてもそこを知ってほしいと思った。


楓がおこったり
戸惑ったり…笑ったり

深くえぐられた

喪失感に
優しくしみ込んでいくのは
楓だった。