いや、もしかしたら夏希にも分かっていないのかもしれない。 だってもし分かっているのなら今こんなに悩んでいないはずだもの 夏希は心の中で呟いた。 昔は――――― ――――――どうだっただろう? まだ、幼馴染みであることに疑問を持っていなかった頃は・・・ そんなこと考えても無駄なことだった。 だって気付いた時からわたしは――――