あたしは
一瞬 頭の中が…
真っ白になった。


なんで…??


なんでいるの??


お母さんの後ろには
スーツを着て、
髪の毛もちゃんと
整えている…
先生がいた。

「じゃ、私はこれで。」

そう言って
お母さんは
リビングに行った。

「なん、で…?」

「きちんと話しようと思って…。
ちゃんとお前の話を
聞こうと思って。」

聞くって何を…?
あたしが何を言ったって…
…どうにもならないよ。

「………。」

あたしが無言でいると
先生が口を開いた。

「本当に…
俺が好きなのか…?」

そんなこと…
聞かないでよ…。