「おお嬢、気づかなくて大変、申し訳ありませんでした。」 「別に、それより… どうするつもりなんだ?」 「それては何の事でしょうか?」 あたしは視線を落とし一点を見つめた。 慈郎は首を捻りながら、あたしが見つめる方に目を向けた。 そこには、さっきまで遊んでいた犬が尻尾をパタパタしながら、慈郎を見つめていた。