「そっかあ、井沢涙から敷浪涙になるのか?……なんか変な感じっ」 「……ホントだ」 愁と一緒に笑った。 久しぶりに笑った気がした。 教室に入ると早妃も和真もいた。 「涙、お疲れ」 「……おうっ」 “気を許してる奴ら”ってのはこの3人だ。 だけどこの3人にも見せてない顔があった。 ──・・・泣き顔、涙。