「ならまた迎えに行くわ、じゃなー」 電話の相手、 バンド仲間の愁(シュウ)。 早妃も来るだろう。 あとは他にもモロモロ… 「……愁が来るまで待つ、か」 エレキギターを取ろうとしたとき、手を止めた。 今触るのはやめよう。 音を立てたら筒抜けだ。 ベッドに飛び込もうとしたとき、 「2人とも、ご飯だよー」 『お父さん』の声が聞こえた。 一つ、ため息をつきながら部屋を出た。