最後に再びお礼をして歩こうとしたとき 「彼氏さんと二人でねー」 と看護師。 彼氏、いないんだけど。 ──・・・だけど、 「……彼氏」 なんか、嬉しかった。 白い箱を片手にぶら下げて、病室に入る。 「……あ、」 もうすぐ陽が傾くとき、外が白く曇って。 ──・・・雪。 『クリスマス、夕方行くから待っててよ』 櫂兄、来れるかな。