いつまで寝てたんだろう。
目が覚めるともうすっかり暗くなってた。

「今何時…??」
携帯で時間をみようとすると
「7時だよ。」って声がした
声がしたほうを見ると菅原が窓辺に座ってた。

…ずっと待っててくれたの??

そういえばブレザーが私に掛けられていた。
…菅原のブレザー??掛けてくれたの??

「…もう帰らないとヤバイんじゃない??」

もう7時私の家の門限は7時。
今から帰っても遅い。

「…もう遅れちゃったから。
 それより菅原は??まだいいの??」

「俺??家親居ないもん。
 別に何時に帰ってもバレないから。」

「…そうなんだ。」

「もう暗いし送るよ。」

「…!!いッいいよ。遠いし。」
(迷惑は掛けられないし…)

ボソっ
「俺が隣歩いたら嫌だよな。
 勘違いされても嫌だよな。俺なんて。」

「えッ??なんて??」

「…なんでもない。」

「??帰ろっか。」

「あぁ。」

それから会話は無く下駄箱へ着いた。
(…気まずい。)

「…じゃ、じゃぁね!!」

「おぅ。」

掃除とか嫌だったけど結構楽しかったなぁ。
菅原は…優しいしね。