関というのは少々おちゃらけた男で、中学生ながら生意気にもピアスをしており、外国人のように髪をブロンドに染め上げていた。
ただその恰好が似合うような人間かと問われれば答えは当然NOで、可哀そうな彼を私は内心大爆笑しながら接していたのだった。
その、関が。
私に話しかけてきたのだった。
「田原、ちょっといいか?」
「あ?ん、いいけど。何?」
「いや…ここじゃちょっと…」
嫌な予感がしていた。
私の面倒事センサーがピコピコと反応していた。