「母さんって、見た目に反して黒いよな。」


陽生は、さっきのことを思い出してるようだ。


まあ、俺も母さんがマジで黒い人間だと実感したのはさっきだけどさ。


話を聞くだけじゃな。


「そうだけど、俺は嬉しい。」



「俺、湊司がそんな喜んでる顔に吃驚だ。」



陽生は、戸惑いのが大きいみたいだな。


「仕方ないだろ。
愉快なことになってるのが楽しいからさ。」


俺って、心底黒い性格してんだな。


だから、Sってのは納得だけど。


けど、ドSではないよな。

ある意味、陽生に対してはそうかもしれないが。



けど、俺はそんな極度のSじゃない。


陽生がドMすぎるせいだ。


だから、俺がSなんだよな。