夕方になってヒデはあたしを駅まで送ってくれた。 駅前には祭り囃子が聞こえ、夜店も出ていて賑やかだった。 バイバイしようとしたその時、 「少し観て行こうか?」 とヒデが言った。 あたしは嬉しくて。祭りを大好きな人と一緒に観れるし、少しでも長くいれるから。