「理穂、ごめんね。遅くなって。待った?」 唯が少し息を弾ませて言った。 「ううん。あたしもさっき来たとこ。」 「そっか。よかった。あっ!彼があたしの彼氏の雅樹。そしてこの子があたしの中学のときの友達の理穂。」 唯がお互いを紹介してくれた。 「はじめまして。」 「はじめまして。」 雅樹君とあたしはお互いぎこちないような挨拶を交わした。