待ち合わせの駅前に着くとまだ誰もいなくて、あたしはふぅっと一息ついて前を通りすぎる人達を見ていた。 ―どんな男の人が来るんだろ。唯より先に来たら会話に困るなぁ…。― なんて思っていると、唯とその彼氏と思われる人(だって彼氏はまだ見たことなかったから)がやって来た。