あたしも手を差し出し、そして握手した。


「今までありがとう。」


「こちらこそありがとう。」

そしてヒデは電車を降りた。


ホームから電車が出発し、あたしは電車の窓からホームを歩き改札に向かうヒデを見ていた。


―もう最後なんだ。―


涙が溢れた。