ホワイトデーの頃にはヒデのバイトが忙しくなっていた。 あたしはまたバイトを辞めていて、いつでもヒデとデートできるようにしていた。 ―もっと自分を持っていれば良かったのに…。― 今ならそう思えるのに、あたしはヒデに合わせてばっかりだった。 自分を持たないで合わせてるばかりのあたしだった…。 そんなあたしにヒデは嫌気がさしたのかな…。