期待を大きく膨らませて目を開けた。 「何やってんの、あんたら」 力強い凛とした声は似ていたが違った。その後ろ姿ですぐに分かる。 「柊 優っ!?」 ヤクザ二人を目の前にして奴は堂々と立っていた。 ゴリラの腕を握っている事から、瑠璃に向かって振りかざされた手を防いでくれた事を想像した。 「くそっ」 悪態をつきながら、焦って腕を離そうとするゴリラだったが、握られた手は華奢な見た目とは想像もつかない力だった。