仕事場に行くと ヨシキが自販機でコーヒーを買っていた。

「おはよう」

「おはよう」

「その顔だと 仲直り成立かな? 俺は用済みかな?」

「用済みだなんて・・・・」

「飲む?はい。」

「えっ・・・だって 今自分で飲むつもりで買ったんじゃ・・・」

「成立祝いだ。飲めよ。」

「ありがとう・・・でも、ヨシキには悪い事をした・・・・」

「ふん・・・心にもない事を。」

「そんなことない。」

「じゃ・・・あいつと別れて俺ンとこに来る?できないだろ?」

「そうね・・・・」

「あれ・・・はっきりいったもんだなぁ~」

「ごめん・・・」

「謝るなよ。行けっていったのも そう仕向けたのも俺だし。」

「・・・・」

「いったろ~ 愛には色んな形があるんだって。」

「あいつも そう言っていた。」

「おまえが 思ってる以上に 男達は愛情深いんだよ。」

「そうね。」

「幸せになれよ。二度とあいつのところから 逃げようなんて考えるなよ。
 あいつに愛されていることを確信してついていけよな。」