翔がやっと口を開いた

「な・・何で黙ってたの?」
「あなたが楽しそうに生活してるから・・・」
「母さんと父さんは?」
「・・・・」

胸が締め付けられるような痛みが走った

「母さん達は・・・死んだ」
「!?」
「!?」
「うそだろ?」
「うそじゃない。この目で見てしまった・・・」
「ル・姉さんはどうして地上に?」
「逃げて来たの・・・」
「どこから?」
「私たちの祖国。今はもう存在しないけど・・・行ってみる?」
「あぁ」
「待った!!」
「どうした?いきなり」
「俺達も行く」
「人間が行ける訳なんでしょ」
「行く!!」
「しょうがない。この薬飲んで」

差し出された薬を見て

「毒や・・・」
「毒薬では無い。これを飲まないと呼吸困難で死ぬはよ」
「分かった」

2人は飲んだ

「行くはよ!!」
「あぁ」