その手はひんやりして冷たかった

「翔・・・ずっと黙ってたけど」
「黙ってたけど?」
「実は翔あなたは・・捨て子じゃない」
「!?」
「あなたは・・」

躊躇ってしまった

そして翔を海水に浸した

「うっ!?ぐっ!!」
「ルカ姫。何をするつもりで?」
「翔はね・・私の双子の弟よ・・・」

翔が水面に顔を出した

髪の色が黒から緋

足が尾に代わってた

「翔が人魚!?」
「うそ・・だろ?」
「私が・・翔が人魚の時の記憶を消して・・神父に翔を渡した」
「マジかよ」
「証明する事は出来るはよ」
「?」
「尾よ・・尾の色は同じで緑」

確かに尾を見ると緑だった