そうこうしているうちに最寄り駅に到着し、3人で学校に向かった。


「あれ?そういえば、何で近藤さん早いの?」


翔太が聞く。


「私も理香と一緒にフットサル部入ったの。だから今日から朝練で…」


ねっ、と沙紀が言う。


「う、うん…」


私は曖昧に頷いた。




私は知っている。


沙紀も、翔太の事が好きなんだ。


だから、サッカー部の隣で部活をしているフットサル部に入った事を…。




私は純粋にサッカーが好きで、だけど女子はサッカー部に入れないから、フットサル部に入った。


だから、そんな不純な気持ちで入って来た沙紀が……腹立たしく思う時もある。


それに、恋のライバルでもある……




でも、それ以上に沙紀とは友達だ。