午後4時。


私は目が覚めた。


が、すぐに現実に戻る。


「翔太…」


両想いになったばかりだったのに…


だけど、泣いてなんかいられない!


私はすぐに着替えてお母さんと病院に向かった。




「お母さん、先生と話してくるから、先に病室行ってて」


「分かった」


玄関で別れ、私は翔太の病室である835号室に急ぐ。


部屋のドアをノックしようとした私は、中から聞こえてきた翔太の声に、思わず体が固まった。