三度鳴くまでに…




ふと、ずっと俯いて歩いていた彼女は顔をあげた。


いつもは何もない空き地だったと思うところに、お店が建っていたのだ。


今朝に、黒塗りのお店だから気付かないわけがないと思った。


だけど、

朝にはなかった、と記憶に残っている。


不思議と思いながらも、
吸い寄せられるように彼女は店に近づいて行った。