ふと、ずっと俯いて歩いていた彼女は顔をあげた。 いつもは何もない空き地だったと思うところに、お店が建っていたのだ。 今朝に、黒塗りのお店だから気付かないわけがないと思った。 だけど、 朝にはなかった、と記憶に残っている。 不思議と思いながらも、 吸い寄せられるように彼女は店に近づいて行った。