キーンコーン―――…




チャイムが鳴るとあたしは走って教室へと向かった。


いつもならサボってるはずの"授業"に出たんだ。











今たまり場に行くとあたしどんな顔して青夢に会えばいいのか分からない…









「あれ!??秋野川さんが授業に出てる??」



クラスメートの誰かが呟いたのをあたしはハッキリ聞こえた






黒髪でおさげの子―…


あぁ…初めあたしを怖がってた人だ――…


名前何だっけ?





えっと――…


あ、そうそう!!

確か『広瀬 亜季(ヒロセアキ)』




「広瀬さん――…」

あたしはそっと声を掛けた




すると広瀬さんは肩を飛び上げてこっちを恐る恐る振り向いた。



「す、すみません!!私、何かしました??」


すんごいビビってるよ、これ。


「いや、してないけど。」


広瀬さんはホッとため息をついてまたあたしのほうを見た


「どうしたの??」

と広瀬さんがあたしに恐る恐る訊きに来た


「あの、あたし見た目ヤンキーだけどそこまで悪い奴ぢゃないよ?」



広瀬さんは眉を寄せた

「あの、どういう意味ですか―?」