俺様王子のヒ・ミ・ツ


あたしが中学2年生の時・・・




初めて出る大きなコンクールで
不安で落ちつぶされそうだった。



「どうしよう。間違えたら・・・」




そんなことを何回も繰り返していた。






時間が来て舞台裏に入ろうとしたとき

ついにあたしは泣き出してしまった。




他に呼ばれた子達はみんな舞台裏に
いく中であたしは一人でその廊下で
泣いていた。





そんなとき、男の子があたしの前で
立ち止まって



『大丈夫だよ。

 今まで練習してきたんでしょ。』





そう言ってあたしの手を握ってくれた。