高校2年,四月
俺はちょうど一年前
蘭と出逢った場所にいた
スーッと気持ちのよい風が蘭の香りと共に俺の全身を吹き抜ける
「あ!乱いたいた!!」
「ここだと思ったぜ」
「おぉリョウにアヤ!!
相変わらずラブラブだな」
「だまれ~」
俺たち三人は横になった
「ん~きもち~♪」
「なんかここ,いいよな」
「あぁ,ここはまだ
蘭のぬくもりが残ってんだ」
目を開けると、澄みきった青空に
蘭の優しい笑い声のような,蘭の花の香りがする風が吹いた。
「蘭、お前と出逢えて本当によかったよ」
貴方を忘れない
風がまた俺の体を優しく吹き抜けた。

