私が目を覚ましたらそこは病院だった。 日付はもう、次の日…私の誕生日になっていた。 「朱里?!起きたの??」 声の主を見るとそれは私のお母さんだ。 「私…?」 「あなたね、事故に巻き込まれたの。幸い怪我は左腕の骨折と足の打撲だけよ… 相手の信号無視だったみたい。」 「奏…奏は?私の後ろ、奏が居たんだけど。」 そう言うと母はちょっと悲しい顔で告げた。 「奏くんは、朱里を庇って…頭を強打したの。 今、ずっと眠っている状態なの…そして、これからも…戻る確立は殆ど0だって。」 そ…そんな…