車に乗り込みウィンドウを開くと 一樹が凄い目で俺を睨み付けた。 「結衣は…まだ諦めてないからな」 「………俺がこの五ヶ月……何してたか…教えてやろーか……」 全てはこの日の為だ…。 あん時……一樹が結衣をさらった時…。 すぐ連れ帰る事ぐらい簡単に出来た…。 なのに俺が何故…こんな…。 遠回りをしたのか…。 お前はわかっちゃいねーんだな。 二度と…結衣に近付けさせねぇ為だ。