‡姫は王子に逢いたくて…‡




放課後。


部活動をしている先輩たちが
グラウンドでランニングしてる。



わたしたち1年生はまだ部活には参加していない。



「じゃあ夢恵。わたしたち先に帰るね。」


「また明日〜!」


ヒロは妙ちゃんと帰っていく。



「奈々は帰らないの?」


ポツンと教室に残ったのは
わたしと奈々のふたり。


「うん。わたしは陸ちゃんをまってるんだ。」


「あ、そっか!藤堂先輩も委員会だもんね!今日はたぶん30分ぐらいで終わるよ!」


「わたし、宿題でもしてよっかな。夢恵ちゃんありがと。もう時間よね?」



奈々は相変わらずかわいく微笑む。
そしてわたしは教室の時計に目をやると


「ほんと!急がないと遅刻しちゃう。じゃまたあとでね、奈々。」



パタパタと教室をあとにした。