「もうそろそろ帰らなきゃ。」 空は夕焼けが広がり 日向の横顔が赤く照らされる。 閉園前の遊園地は 人どおりが少なくさみしい雰囲気だった。 「せっかくだし、これのって帰らねぇ?夕日沈むの見えたらサイコー!」 わたしたちの目の前には 空まで届いてしまいそうなほど 大きな大きな観覧車。 「そうだね。観覧車は定番だしね!」 日向と二人同時に乗り込んだ観覧車は シンと静まり返り、 ただ観覧車が動くコトコトという音が響き この世にたったふたりきりのような気分がした。