「昨日はごめんなさいね、お宅にお邪魔して」




学校の近くのファミレス。

暖かい店内にはいつもの陽気な音楽が店内に流れている。


先生のお母さんはにこやかな笑顔を
あたしに向けるとコーヒーを一口飲んだ。


「いえ、今日は先生に会いに来たんですか」

「ええ。もう一度話がしたくて」

「そう・・ですか」


居心地・・悪い。


その理由は

「昨日の事、言ってくれたかしら」


きっとこれがあるから。


「き、昨日は先生が忙しくて話が出来なかったんです」

「そうだったのね」


出来ればあたしに頼まないで欲しかった。

そしたら

あたしが此処まで悩む事、なかったのに。


「なぁなぁ、この人、誰?」


こそっとあたしに耳打ちしてきた菊池。


ってか

「何で付いて来たのよ、あんた」
「だって約束だし。」


本当に呆れる。

「先生ってなんだよ!青山先生の事か」
「あんたには関係ない」

なんでパパがそこで出てくるのよ。


「とにかく黙ってて」

あたしに叱られた菊池はおとなしく
前にあったチョコレートパフェに手を付ける。