雄輔は、その台詞に笑顔から一転目を見開いた。




そんな雄輔の変化を気にすることもなく千夏までも雄輔にお礼を述べ始めた。




「あ〜雄輔もありがとね。反らせて」





明さんと千夏が雄輔を真っ直ぐな瞳で見つめている。



その視線に耐えきれなくなったのか




雄輔は無言で視線を反らし、空を見上げた。




そして数秒後、何も言葉を発しないまま、両手で顔を覆い、自分の部屋にダッシュで戻っていった。




バタンっっ




また物凄い音をたて、扉が閉められた。