「ちっ、おらよっ。」 男はドンっと荒々しくあくあの背中を押すとどこかへ去って行った。 『……』 「……帰るぞ。」 朱雀は先に歩きだす。あたりはもう暗くなっていた。 しかしあくあは歩きださなかった。約束を破った申し訳なさで胸がいっぱいだったのだ。 「心配かけんじゃねぇよ。」 『ッ!』 朱雀は立ち止まり振り向く。