相手のパイロットはまだ生きているはずだ。
同時空爆の情報は不完全で、全ての攻撃目標の場所がわかっているわけではない。
情報を聞き出す必要があった。
海に浮いている敵の機体の脇に輝神をホバリングさせたまま、無色はハッチを開けて外へ出た。
海の上を渡ってきた涼しい夜風が、頬に当たる。
満月の明るい光が、波に当たってきらきらと輝いていた。
無色は拳銃を手にして、敵の輸送機の翼に飛び移った。
同時に、敵機のハッチが開いて、操縦席で人影が立ち上がった。
無色の全身に緊張が走る。
「動くな!」
銃口でしっかり相手を狙ったまま、無色は慎重に近づきながら怒鳴った。
「あなたを拘束する!」
「無色・・・・・・か──やっぱりな」
「──え?」
突然自分の名を呼んだその相手を、無色はまじまじと見つめた。
ヘルメットを外し、敵のパイロットが顔を見せた。
同時空爆の情報は不完全で、全ての攻撃目標の場所がわかっているわけではない。
情報を聞き出す必要があった。
海に浮いている敵の機体の脇に輝神をホバリングさせたまま、無色はハッチを開けて外へ出た。
海の上を渡ってきた涼しい夜風が、頬に当たる。
満月の明るい光が、波に当たってきらきらと輝いていた。
無色は拳銃を手にして、敵の輸送機の翼に飛び移った。
同時に、敵機のハッチが開いて、操縦席で人影が立ち上がった。
無色の全身に緊張が走る。
「動くな!」
銃口でしっかり相手を狙ったまま、無色は慎重に近づきながら怒鳴った。
「あなたを拘束する!」
「無色・・・・・・か──やっぱりな」
「──え?」
突然自分の名を呼んだその相手を、無色はまじまじと見つめた。
ヘルメットを外し、敵のパイロットが顔を見せた。


