無色の日の残像

「クローン!?」

 耳を疑って、空気と羽海は少女の口から放たれた言葉を反芻した。

「え? え──と・・・・・・」
「クローンって──」

 無色と少女を見比べて混乱した声を出す二人に、無色が顔をしかめた。

「何だよ。きみたち、ひょっとしてクローンって言葉の意味、知らない?」

「そのくらい知ってる! 遺伝的に全く同じ情報を持った人間だろ」

 なんだ知ってるじゃないかと鼻を鳴らす無色を、二人は穴が空くほど眺めた。
「・・・・・・なに?」

「遺伝情報が全く同じってことは──」
「まさか──無色って女の子ォ!?」

 爆発する二人を見て、無色が憮然としながら首肯した。