夏休みが終わり学校が始まっても
吉沢君は私を迎えにくる。

そして私を呼ぶ時に
愛子って呼び捨てにいる。

私は無理なのでまだ吉沢君と
呼んでいる。

学校に行く時手を繋いで歩く。

「いつになったら心開いて
くれるの?」

「いつって。私は彼女では
無いですよ。」

「俺は彼女だけど。」

「島田さんと婚約していると
言っていたので。」

「向こうが勝手に言っている。
俺には関係ない。」と
強く手を握り締める。

段々抵抗がなくなってきて
手を握られているのが
当たり前になってきた。