・俺サイド・

今日も女子生徒が俺の
所にやってくる。

いつもながらうっとしい。

「大変だな。」と話掛けて
来たのは。

小泉実(こいずみみのる)
俺の小学校からの同級生。

そして俺がアイツを好きだと
知っている唯一の人物。

「悠はモテるな。羨ましい。
俺はモテません。」と
嫌味を言ってくる。

「お前は選びすぎ。」

「お前こそやっと見つけたな。
何年ぶりだ会うのは?」

「あの時以来だよ。」

「もう10年以上だろう?
向こうは覚えているのか?」

「嫌覚えていない。
けど俺はしっかり
覚えているよ。彼女だけだよ
全く変わっていないし。」と
俺は彼女を見ていた。