「そうだねっ!!!よしっミウちゃんっ。皆で行こうっ」
さっきまでは別々に行こうね。なんて言って笑ってた癖に…
ここで私が首を横に振るなんて、そんな場違いなことできるはずないじゃない…。
「うん。そうだね」
私はそう言って、ははっと乾いた笑い声をもらす。
「よしっ。そうと決まったら行こうか」
そう言ってユウト先輩は当たり前かのように私の目の前に来て、手を差し伸べる。
一瞬、ユウト先輩の手をとるのに戸惑ってしまったのは、れいちゃんと一瞬、目が合ってしまったから…。
すぐにその目は逸らされてしまったけれど。


![_残酷すぎるキミ_[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.786/img/book/genre1.png)