だけど今回ばかりは新城さんの意見には賛成だよ。
れいちゃんと新城さんのツーショットなんて何時間も目にしてたら、先輩とのデートが楽しめないもん…。
「A駅まで、一緒にいこっか~」
「うん」
しばらく歩いていると、A駅が見えてきた。
「あっ、れいくんはっけーん!!!」
そう言うと新城さんは嬉しそうにれいちゃんに手を振る。
だけどれいちゃんは気づいていないみたいで…
「ねぇ、みうちゃん。」
「何?」
「あの、れいくんと喋ってる男の人、誰だろ」
そう言って新城さんはその男の人を指差す。
「あっ、…ユウト先輩だ」


![_残酷すぎるキミ_[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.784/img/book/genre1.png)