「姉貴、そろそろかえろっか」 そう言って、れいちゃんは笑ってみせる。 「うん」 私もそれにつられて笑ってみせる。 「あっ、けど私。バイトだからさ、途中で別れちゃうけど…」 「そう?がんばれ」 「うん。」 「…ねぇれいちゃん。」 「ん?」 「やっぱり、いいや。」 私はそう言って、自転車をこぐのを早める。 「何?言ってくれなきゃわからない」 そう言ってれいちゃんも、私のこぐ早さに合わせる。