「気になるんだ?俺の好きな人」 そう聞いてくるれいちゃんに、私は素直に頷く。 「うん」 素直すぎる私に驚いたのか、れいちゃんは一瞬目を見開き、だけどすぐに元どおりに戻ると、 「聞きたい?」 また、真剣にそう聞いてきた。 私の答えは待たないまま、 「俺の好きな人はー「「ちょっと、 間一髪。 私はれいちゃんの口をあわててふさぐ。 私のその行動にれいちゃんは驚いている。 だけど私はふさいでいる手を離さないまま、 「やっぱり、聞かないでおくよ」 私はそのまま話を続ける。