_愛の形_





「ごちそーさまでした!!!」




新城さんの声を合図に、れいちゃんは立ち上がる。




最後に、新城さんは思い出したように私に言ってくる。





「そういえば~、みうちゃん。」




「なに?」




「この前、なんでいなくなっちゃったの~?みどりちょー心配したんだからね~」




何もなくてよかったけど~




なんて、語尾をいちいちのばして話す新城さん。





さっきまでは忘れてたくせに…




同じ教室だっていうのに、聞きにも気やしないで。




なにを今さら…。




「ごめんね?あの時は勝手に居なくなったりなんかしちゃって。…いきなり用事が出来ちゃって」




苦し紛れの理由に、新城さんは




「ふ~ん。だけどみうちゃん、もう子供じゃないんだからさ~、ちゃんと伝えてからにしてね?」