「ごちそーさまでした!!!」
新城さんの声を合図に、れいちゃんは立ち上がる。
最後に、新城さんは思い出したように私に言ってくる。
「そういえば~、みうちゃん。」
「なに?」
「この前、なんでいなくなっちゃったの~?みどりちょー心配したんだからね~」
何もなくてよかったけど~
なんて、語尾をいちいちのばして話す新城さん。
さっきまでは忘れてたくせに…
同じ教室だっていうのに、聞きにも気やしないで。
なにを今さら…。
「ごめんね?あの時は勝手に居なくなったりなんかしちゃって。…いきなり用事が出来ちゃって」
苦し紛れの理由に、新城さんは
「ふ~ん。だけどみうちゃん、もう子供じゃないんだからさ~、ちゃんと伝えてからにしてね?」


![_残酷すぎるキミ_[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.787/img/book/genre1.png)