「・・ごちそうさま」 私はそう言って、席を立つ。 「ミウッ、全然食べてないじゃない」 「ごめん。食欲なくて」 「夏バテかねー?」 お母さんは能天気にそう言った。 「そうみたい」 私はヘラッと笑ってみせる。 私は一通り、準備を終えると、足早に家を出た。