_愛の形_




トントン  



「入るよ」




うっすらと、言われた言葉に耳を傾ける。




まだ目は閉じたままで、




「姉貴。」




私のベットがギシッと音を立て、れいちゃんがベットに腰をかける。




私はその声に、ようやく目を開ける。




私はどうやら、眠っていたみたいだ。




「…新城さんは?」




私はれいちゃんに背中を向けたまま、そう聞く。




「帰ってもらったよ。」



ひとつ、れいちゃんはため息をつき




「だって姉貴、突然いなくなっちゃうから」





返事をしない私をおかしく思ったのか、れいちゃんは話を続ける。




「電話ぐらい、出てよ。心配するじゃん」