_愛の形_




スーパーに行く間の道のり、私はれいちゃんと新城さんの二人の後ろを歩いているような、そんな状態…。




ちょっとぐらい、私に話ふってくれてもいいじゃん…。



そう思うほど、れいちゃんと新城さんは止まることなく話し続ける。




私のキモチなんて、これっぽっちも考えはしないで…。




「あっ、そうだ!!!」




そう言って、新城さんはやっと後ろを振り向いて、私に話をふってくれると思ったら、




「今日、なんなら、私が夜ごはん作ろうか?」




何故か私の方だけを見て、新城さんは聞いてくる。




…意味分からない。



なんで、初めて家にあがった人が、その日にうちの晩御飯をつくるのよ。




意味…わかんない…




だけど、私の心の声なんか、誰も聞こうとなんてしない。




だから、私は言うんだ。



「…お願い、してもいいかな?」