スーパーに行く間の道のり、私はれいちゃんと新城さんの二人の後ろを歩いているような、そんな状態…。
ちょっとぐらい、私に話ふってくれてもいいじゃん…。
そう思うほど、れいちゃんと新城さんは止まることなく話し続ける。
私のキモチなんて、これっぽっちも考えはしないで…。
「あっ、そうだ!!!」
そう言って、新城さんはやっと後ろを振り向いて、私に話をふってくれると思ったら、
「今日、なんなら、私が夜ごはん作ろうか?」
何故か私の方だけを見て、新城さんは聞いてくる。
…意味分からない。
なんで、初めて家にあがった人が、その日にうちの晩御飯をつくるのよ。
意味…わかんない…
だけど、私の心の声なんか、誰も聞こうとなんてしない。
だから、私は言うんだ。
「…お願い、してもいいかな?」


![_残酷すぎるキミ_[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.786/img/book/genre1.png)