「ねぇ、じゃぁ今から買い物行こうよ!!!三人でっ」
新城さんは立ち上がり、もうすでにカバンまで手にしっかりと持って、買い物に行くオーラむんむんで私達二人を交互に見まわした。
「えっ?」
驚いて声をあげたのは、もちろん、れいちゃんではない。私の方だ。
「いいんじゃない?」
なぜかれいちゃんは賛成の返事を述べている。
「じゃーっ!決まりっ」
そう言って、一人足早に玄関に向かっていく新城さんの後姿を眺めながら、れいちゃんは言った。
「よかったな。一人で買い物なんて、つまんないだろ」
「…うん」
私はそう一言返事を返すと、玄関に向かって行った。


![_残酷すぎるキミ_[短編]](https://www.no-ichigo.jp/assets/1.0.786/img/book/genre1.png)