_愛の形_




「ねぇ、じゃぁ今から買い物行こうよ!!!三人でっ」




新城さんは立ち上がり、もうすでにカバンまで手にしっかりと持って、買い物に行くオーラむんむんで私達二人を交互に見まわした。




「えっ?」



驚いて声をあげたのは、もちろん、れいちゃんではない。私の方だ。




「いいんじゃない?」




なぜかれいちゃんは賛成の返事を述べている。




「じゃーっ!決まりっ」




そう言って、一人足早に玄関に向かっていく新城さんの後姿を眺めながら、れいちゃんは言った。




「よかったな。一人で買い物なんて、つまんないだろ」




「…うん」




私はそう一言返事を返すと、玄関に向かって行った。