「いいですよ。」 れいちゃんは、いつも私に話さない声のトーンで、楽しげに新城さんと会話を続ける。 「じゃー、俺、二階にあがっとくから。ごゆっくり」 そう言ってれいちゃんは私に顔を向け、 「夜ごはん、ちゃんと作っといてね」 私は一言、 「…あっ。買い物いくの忘れてた」 そう言った。 これが、事の発端の始まりだった…