「もー」 私はそう言って、よろけながらも自転車を進めた。 しばらく進むと、 「ちょー不安定。」 そう言って、後ろの方から罵声を浴びせられた。 「じゃー、れいちゃんが前にのってよ」 そう言う私に、 「嫌だ。姉貴、重いもん」 そう言って笑いながら私を傷つけるれいちゃん。 「…今のは傷つく。」 そう言って、まじに傷つく私をよそに、 「嘘だよ。」 そう言ってれいちゃんは笑ってみせる。 私はさっきから気になっていたことをれいちゃんに聞く。 「ねぇ、なんで放課後あんなに遅かったの?」