よって7000万とはかなりの額だ。中には億越えなんて超大物もいるが、そんなのは世界を股にかけるマフィアやシンジケートのボスとか、そういう類の連中だ。
ターゲットの情報を見ていくと……
「名前は王 黒星。チャイニーズか……」
ちなみに俺はチャイニーズが嫌いだ。アメリカ軍人で好きなやつはあまりいないとは思うが。共産主義だし、空気読めねえし、人の話聞かねえし、自分の非を認めねえし、世界中にウイルスバラまき、ジェノサイドをデマだのと抜かしやがる。どんな神経してやがるんだ。
おまけに教育水準が低いから、理解不能な行動をとるやつが多い。この間なんかどっかのティーンネイジャーが、トランスフォーマーになりたかったとかでガソリン飲んでたそうじゃねえか。どんだけクレイジーなんだ。そのガキは、ガソリンの鉛のせいで頭がイっちまったそうだ。ご愁傷様。てかチャイナのガソリンは、いまだに鉛が入ってんのか。よその国から巻き上げた支援金で核ミサイル造る暇があったら、まず無鉛ガソリンを作れ。
悪い。話がそれちまった。元に戻そう。容疑は――
「各国要人暗殺容疑が11件。二つ名は――」
「“シルバー・バレット”」
読み上げる前に、ディルクが答えた。
「知ってんのか?」
「ああ。西側諸国の対中強硬派の政治家が恐れる、一撃必殺の『銀の弾丸』。それが“シルバー・バレット”王 黒星だ」
「てことは、こいつは――」
「そう。スナイパーだ。それも凄腕の」
なるほど。ディルクの同業者ってわけだ。もちろん、ディルクは殺し屋なんかじゃないが。
「こいつはとあるチャイニーズマフィアのお抱えアサシンでな。その組織は『レッドアイズブラックドラゴン』と言って――」
『ちょっと待った!』
俺とあかりが同時に声を上げた。
「どうした?」
「いや、どうしたもこうしたも……」
「何なの?! そのガチで丸パクリな、ひねりもなんもないネーミング!?」
「お前たちの言いたいことはわかる。だが考えてもみてくれ。こいつは中国の組織なんだ」
『あ、そっか……』
ターゲットの情報を見ていくと……
「名前は王 黒星。チャイニーズか……」
ちなみに俺はチャイニーズが嫌いだ。アメリカ軍人で好きなやつはあまりいないとは思うが。共産主義だし、空気読めねえし、人の話聞かねえし、自分の非を認めねえし、世界中にウイルスバラまき、ジェノサイドをデマだのと抜かしやがる。どんな神経してやがるんだ。
おまけに教育水準が低いから、理解不能な行動をとるやつが多い。この間なんかどっかのティーンネイジャーが、トランスフォーマーになりたかったとかでガソリン飲んでたそうじゃねえか。どんだけクレイジーなんだ。そのガキは、ガソリンの鉛のせいで頭がイっちまったそうだ。ご愁傷様。てかチャイナのガソリンは、いまだに鉛が入ってんのか。よその国から巻き上げた支援金で核ミサイル造る暇があったら、まず無鉛ガソリンを作れ。
悪い。話がそれちまった。元に戻そう。容疑は――
「各国要人暗殺容疑が11件。二つ名は――」
「“シルバー・バレット”」
読み上げる前に、ディルクが答えた。
「知ってんのか?」
「ああ。西側諸国の対中強硬派の政治家が恐れる、一撃必殺の『銀の弾丸』。それが“シルバー・バレット”王 黒星だ」
「てことは、こいつは――」
「そう。スナイパーだ。それも凄腕の」
なるほど。ディルクの同業者ってわけだ。もちろん、ディルクは殺し屋なんかじゃないが。
「こいつはとあるチャイニーズマフィアのお抱えアサシンでな。その組織は『レッドアイズブラックドラゴン』と言って――」
『ちょっと待った!』
俺とあかりが同時に声を上げた。
「どうした?」
「いや、どうしたもこうしたも……」
「何なの?! そのガチで丸パクリな、ひねりもなんもないネーミング!?」
「お前たちの言いたいことはわかる。だが考えてもみてくれ。こいつは中国の組織なんだ」
『あ、そっか……』


