「なぜ君達西洋人は、そう精神文明を理解しようとしないのかね? あるいは出来ないのか。利己的で傲慢、個人主義。全くもって愚かな民族だ。私はそれが我慢ならない」
「その愚かな民族にぶら下がって、おこぼれで私腹を肥やしてんのは、お前らの組織だろ」
「私は組織の意向に賛同などしていない。ただ邪魔な西洋人を消す。そのためだけに雇われている」
「ずいぶん西洋人が嫌いなようだな」
「君はどうなんだい? こうして話してみると、ずいぶんと東洋人を嫌っているように見えるが」
「ああ、嫌いだね。お前らチャイニーズは最低の民族だ。Mother fucker.」
「君達のチームにも、東洋人が一人いるようだが?」
さっきの攻防で、あかりの顔が見えたのだろう。顎でアパートメントの下を示してみせる。
「あいつはチャイニーズじゃねえ、ジャパニーズだ。お前らなんかと一緒にすんな」
「国家の違いで扱いを変えるのかい? それはれっきとした差別だよ」
「民度って言葉知ってるか?」
「君達西洋人は、いまだに心の中では東洋人を見下している。自分達こそが世界の中心であり、優れた民族であると。思い上がりもはなはだしい」
「思い上がりは、てめえの国のオハコだろ」
「イギリス、スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ、イタリア、そしてアメリカ。歴史上これまで、これらの国家が一体いくつの国を植民地にしてきたのか、知らないわけではあるまい? そのたびに争いが生まれ、多くの人命を奪ってきた。それでも君達西洋人は、まだ自らが優れた民族だと考えるのか?」
「人のこと言えんのか? お前らチャイニーズだって、さんざんやってきたことだろ。ウイグル人にやってる、ありゃなんだ? 地域格差の言い訳を国土の広さのせいにするんなら、ウイグル、チベット、南モンゴルに土地を返してやれってんだ」
「なら日本人はどうなんだ?」
「何?」
口の端のうすら笑いを消して、詰問してくる。
「君のお友達の日本人は、私の祖国を侵略し、蹂躙した」
「あれは戦争だった。けど蹂躙? それはお前らが捏造した歴史だろ」
「その通り、戦争だった。だがそれを言うなら、我が祖国が過去に行ってきた行為もまた戦争だ。それなのに君は、お友達は責めずに私だけを責めるのかい?」
「戦争と虐殺の違いもわかんねえのか? やっぱアホなチャイニーズ相手に、まともな話をしようとするだけ無駄だ」
「その愚かな民族にぶら下がって、おこぼれで私腹を肥やしてんのは、お前らの組織だろ」
「私は組織の意向に賛同などしていない。ただ邪魔な西洋人を消す。そのためだけに雇われている」
「ずいぶん西洋人が嫌いなようだな」
「君はどうなんだい? こうして話してみると、ずいぶんと東洋人を嫌っているように見えるが」
「ああ、嫌いだね。お前らチャイニーズは最低の民族だ。Mother fucker.」
「君達のチームにも、東洋人が一人いるようだが?」
さっきの攻防で、あかりの顔が見えたのだろう。顎でアパートメントの下を示してみせる。
「あいつはチャイニーズじゃねえ、ジャパニーズだ。お前らなんかと一緒にすんな」
「国家の違いで扱いを変えるのかい? それはれっきとした差別だよ」
「民度って言葉知ってるか?」
「君達西洋人は、いまだに心の中では東洋人を見下している。自分達こそが世界の中心であり、優れた民族であると。思い上がりもはなはだしい」
「思い上がりは、てめえの国のオハコだろ」
「イギリス、スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ、イタリア、そしてアメリカ。歴史上これまで、これらの国家が一体いくつの国を植民地にしてきたのか、知らないわけではあるまい? そのたびに争いが生まれ、多くの人命を奪ってきた。それでも君達西洋人は、まだ自らが優れた民族だと考えるのか?」
「人のこと言えんのか? お前らチャイニーズだって、さんざんやってきたことだろ。ウイグル人にやってる、ありゃなんだ? 地域格差の言い訳を国土の広さのせいにするんなら、ウイグル、チベット、南モンゴルに土地を返してやれってんだ」
「なら日本人はどうなんだ?」
「何?」
口の端のうすら笑いを消して、詰問してくる。
「君のお友達の日本人は、私の祖国を侵略し、蹂躙した」
「あれは戦争だった。けど蹂躙? それはお前らが捏造した歴史だろ」
「その通り、戦争だった。だがそれを言うなら、我が祖国が過去に行ってきた行為もまた戦争だ。それなのに君は、お友達は責めずに私だけを責めるのかい?」
「戦争と虐殺の違いもわかんねえのか? やっぱアホなチャイニーズ相手に、まともな話をしようとするだけ無駄だ」


