「いやーそれにしても、あんたらのチームはすごいな。“ブラッディ・ファング”に“ホーク・アイ”に連合のエクステ○デッドだもんな。そりゃ、伝説のBHとも呼ばれるわけだ。
「いや、あたしエク○テンデッドぢゃないんだけど……」
「ははは、そうだよな。『青き清浄なる世界のために』だもんな」
「いや、人の話聞いてる?」
「あの、話盛り上がってるとこ悪いんだけどよ」
わけのわからんヲタトークについていけず、勇気を振り絞って俺は話に割って入る。
「ん? なんだ?」
「てかこれっぽっちも盛り上がってないし」
「今言ってた『伝説のBH』ってなんだ?」
「なんだ、知らねえのか?」
マックスは、近くにあったベンチに座る。つられて俺達も座った。
「魔王も泣き出す“ブラッディ・ファング”ことジル・ファングのチームは、歴代最凶・伝説のBHだって、業界の間じゃ有名だぜ。
捕まった犯罪者は星の数。その全員が、生き血を吸われたり生気を抜き取られサツにつき出される。やつに捕まるくらいなら、自首した方がマシだ。頼む、俺をムショにぶち込んで、やつの血塗られた牙から守ってくれ。ってな」
沈黙が流れる。
「で、ついたあだ名が――」
俺を指差し、
「“ブラッディ・ファング”だ」
「そんな理由だったのか?!」
思わず絶叫した。
「なんだよ。知ってて名乗ってたんじゃねえのか?」
「知らねえよ! てか名乗ってねえし! いつの間にやら、勝手に付けられたんだよ!」
そうなのだ。俺の“ブラッディ・ファング”という二つ名は、いつの頃からか犯罪者達の間でささやかれるようになったのだ。
なぜそんな名前になったのか、不思議に思ってはいたのだが……
「しかし『魔王も泣き出す』とは……」
「おまけに、生き血吸われて生気抜き取られるって……。ジルって今まで、どんだけヤベーことしてきたの? マジドン引き」
「んなことしてねえよ!」
「なんだ違うのか? 俺もてっきり事実だと思ってたんだが」
「信じるな! むしろあり得るわけねえだろそんな話!」
「てか、そんな名前つけられる方がありえんてぃー」
「いや、あたしエク○テンデッドぢゃないんだけど……」
「ははは、そうだよな。『青き清浄なる世界のために』だもんな」
「いや、人の話聞いてる?」
「あの、話盛り上がってるとこ悪いんだけどよ」
わけのわからんヲタトークについていけず、勇気を振り絞って俺は話に割って入る。
「ん? なんだ?」
「てかこれっぽっちも盛り上がってないし」
「今言ってた『伝説のBH』ってなんだ?」
「なんだ、知らねえのか?」
マックスは、近くにあったベンチに座る。つられて俺達も座った。
「魔王も泣き出す“ブラッディ・ファング”ことジル・ファングのチームは、歴代最凶・伝説のBHだって、業界の間じゃ有名だぜ。
捕まった犯罪者は星の数。その全員が、生き血を吸われたり生気を抜き取られサツにつき出される。やつに捕まるくらいなら、自首した方がマシだ。頼む、俺をムショにぶち込んで、やつの血塗られた牙から守ってくれ。ってな」
沈黙が流れる。
「で、ついたあだ名が――」
俺を指差し、
「“ブラッディ・ファング”だ」
「そんな理由だったのか?!」
思わず絶叫した。
「なんだよ。知ってて名乗ってたんじゃねえのか?」
「知らねえよ! てか名乗ってねえし! いつの間にやら、勝手に付けられたんだよ!」
そうなのだ。俺の“ブラッディ・ファング”という二つ名は、いつの頃からか犯罪者達の間でささやかれるようになったのだ。
なぜそんな名前になったのか、不思議に思ってはいたのだが……
「しかし『魔王も泣き出す』とは……」
「おまけに、生き血吸われて生気抜き取られるって……。ジルって今まで、どんだけヤベーことしてきたの? マジドン引き」
「んなことしてねえよ!」
「なんだ違うのか? 俺もてっきり事実だと思ってたんだが」
「信じるな! むしろあり得るわけねえだろそんな話!」
「てか、そんな名前つけられる方がありえんてぃー」


